仕事を辞めて、時間だけがある時期があった。
焦りはあった。でも、やみくもに動く気にもなれなかった。
「次は何をしよう」より先に、「なぜあんなにしんどかったんだろう」という問いの方が頭に残っていた。
そのとき思ったのが、AIに話しかけてみようということだった。
言語化が苦手なぼくでも、もしかしたら手伝ってもらえるかもしれない、と思って。
失業中、AIならもしかしたらと思って話しかけてみた
物流の仕事を13年続けてきた。
長く続けてきたのに、どこかずっと抵抗感があった。
「なんで自分はこんなにしんどいんだろう」と思いながら、でもその理由をうまく言葉にできないまま過ごしていた。
失業して時間ができたとき、ようやく「ちゃんと考えてみよう」という気になった。
ただ、一人で考えようとすると、どこかで詰まる。
だからChatGPTに話しかけてみた。
自己分析ツールというより、「一緒に考えてくれる相手」として。
漠然とした問いを、そのまま投げた
最初に打ち込んだのは、こんな問いだった。
「自分はどんなことなら楽しいと思えて、仕事を続けられるのか」
整理もしていないし、具体的でもない。
ただ、頭の中にあったものをそのまま出した。
「楽しいと思えて続けられる仕事」をChatGPTに聞いた
漠然とした問いだったけど、ChatGPTはそれをちゃんと受け取ってくれた。
「これまでの仕事でどんな瞬間が楽しかったか」「逆にしんどかった場面はどんなときか」と、いくつか返してくれた。
答えながら、少しずつ輪郭が見えてくる感じがあった。
一人で考えていたら、きっとぐるぐるするだけだったと思う。
返ってきた強みに、半分見覚えがあった
やり取りを重ねて、ChatGPTがぼくの強みをまとめてくれた。
「現場の違和感を見つけて、無理なく続く改善に落とし込める人」
読んだとき、「あ、そうかもしれない」と思った。
完全に意外というわけじゃなかった。でも、自分でその言葉を出せたかといえば、絶対に出せなかった。
半分わかってたけど、言葉にできていなかった。
そういうものを言語化してもらえた感覚だった。
現場の違和感を見つけて、改善に落とし込める人
思い返すと、確かにそうだった。
配達のルートを自分なりに工夫したとき。
積み込みの順番を変えたら時間が短縮できたとき。
「ここ、こうすればもっと楽になるんじゃないか」と気づいて、実際にうまくいったとき。
そういう瞬間が、13年間の中で一番手応えを感じていた場面だった。
あの抵抗感の正体は、強みを活かせていなかったことだった
そこでようやく、13年間の抵抗感の正体がわかった気がした。
しんどかったのは、仕事が嫌いだったからじゃない。
強みを活かせる場面が、ほとんどなかったからだった。
配達そのものより、配達の仕組みを考える方が好きだった。
でも現場ではそれを考える余地がなかった。
「なんか違う」と感じ続けていたのは、その「ずれ」だったんだと思う。
13年間の配達から、頭を使う仕事へ
今は、PCの業務効率化ツールを使う仕事を探している。
体を使う仕事から、頭を使う仕事へ。
13年前には想像していなかった方向だ。
でも、自己分析で見えてきた強みと、今探している仕事の方向は、ちゃんとつながっている。
「現場の違和感を改善に落とし込める」という強みは、業務効率化の仕事でこそ活きる気がする。
失業中にAIで自己分析したことが、その方向を見つけるきっかけになった。
失業中こそ、AIで自己分析してほしい理由
在職中の自己分析は、どこかで「今の仕事に寄せた答え」になりやすい。
でも失業中は、しがらみがない分、正直に考えられる。
「本当は何がしたいのか」に向き合える時間が、ちゃんとある。
そのときにAIを使うと、一人でぐるぐるするより、はるかに早く輪郭が見えてくる。
難しいことは何もいらない。
「自分はどんなことなら楽しく続けられるのか」と、漠然とそのまま投げてみてほしい。
言葉にできなかったものを、言葉にしてもらえるかもしれないから。
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